電動工具の選び方と使用方法(研削編)

ここでは「研削工具」について紹介します。「研削工具」には、オ-ビタルサンダ-・ランダムサンダ-・ベルトサンダ-・両頭グラインダ-などがあります。

研削工具は、ペ-パ-を使用する物と砥石を使用するものがあります。木工作業で使用する研削工具は、ペ-パ-を取り付けるタイプが多いです。上記で挙げたもので砥石を取り付けるタイプは、両頭グラインダ-のみです。

では、一つづつ使用方法などを見ていきましょう。

・オ-ビタルサンダ-

このサンダ-は、ペ-パ-をクリップ式で挟んでとめ、スイッチを入れるとパッド部分が往復運動し木材を研削します。バイブレーションの振動が結構手に伝わってくるので、初心者の方は、長時間作業すると握力がなくなってしまうかもしれません。作業中は、しっかりグリップを握っている必要があるので何回かに分けて作業するとよいでしょう。

次に紹介する「ランダムサンダ-」も同じように振動が比較的強い工具なので、この二機種で作業をすると握力が強くなる気がします。

・ランダムサンダ-

この機械は、丸いペ-パ-をマジックテ-プで張り付けて使用します。パッド部は、回転運動と振動運動を高速で繰り返し対象物を磨きます。写真の物は、回転数と振動数は一定でコントロ-ルできませんが、機種によっては、スピ-ドコントロ-ルがついたものもあり、低速で作業も可能です。

このランダムサンダ-も長時間作業すると握力の感覚がなくなるかもしれません。普段、このような工具を使用しない方は、一度に長時間作業するのではなく適時休憩しながら作業を行うと翌日へ「疲労」というツケを回さなくて済みます。ここでも、慌てず焦らず安全作業!!です。

・ベルトサンダ-

ベルトサンダ-も様々な形式の物があります。共通するのは、リング状になったペ-パ-をモ-タ-で回して対象物を磨くという事です。一部の機種になりますがこのような物を総称してベルトサンダ-と呼びます。

画像の前半の2枚は据え置き型(卓上)で後半2枚は、持って作業します。作業内容に応じてベルト幅の広い・狭いを選ぶことができます。ベルト幅は、狭い物で10㎜程度で細かな部分も素早く研削が可能です。

私は、上記写真の3機種を持っていますが、切削するには細かな作業又は、材料が固く場合によっては、割れたり折れたりが心配な作業の時、よくベルトサンダ-を使用します。確認しながら徐々に目的の形に近づけられるので非常に便利です。切削工具に比べ、ちょっとぐらい回転部に接触しても平気です。ただし、回転部に巻き込まれた場合は、やはり大怪我する可能性のある工具になります。どんなときも作業中は注意が必要です。慌てず焦らず安全作業です。