・家の躯体を利用した「棚」の作り方

ここでは、壁面の凸凹を利用し家の躯体に棚受けを取り付け「棚」を製作する方法を紹介します。

この方法は、皆さんが最も初めに思いつく方法だと思います。施工時間もそれほどかからないので場合によってはオススメな方法です。

ここで注意が必要なことは、壁の下地の確認と固定具(木ねじ)の打ち込み場所の確認です。それでは、具体的に施工例を見ていきましょう。

・施行・設置方法について

では、実際に棚を設置してみましょう。この方法で最も設置が簡単な場所は、棚の両端が壁で挟まれている場所です。狭い通路やカナカナの「コ」の字型にあいたスペ-ス(三面を壁で囲まれた狭いスペ-ス)です。こうした場所は、棚板を受ける部分を比較的設置しやすく、直ぐに棚を設置することができます。

 

写真の場所は、三面が壁で囲われた部分になります。左右に設置した棚板受けが見て取れます。左右が並行且つ高さが均等であるか、棚板を乗せて水平器で確認し前後左右が水平であれば固定します。木ねじにて固定し、棚板を乗せれば完成です。

ただし、このような設置方法の場合、棚の間口が500㎜以下の場合(棚板の左右方向)に限ります。この設置方法でそれ以上の棚を設置する場合は、極めて軽い物又は、写真を飾る程度の物に限ります。それは、支えているのが両端のみであることで時間の経過と共に棚板の真ん中が撓んできます。乗せている物によっては、棚が崩壊することもあり得ます。

そこで、500㎜以上の間口があるこうした場所に棚を設置する場合は、棚の奥(背側)にも棚受けを設置する必要があります。要するに、上から見た「コ」の字になる様に棚受けを設置する必要があります。(画像参照)

こうして、棚板の三辺が受けの上に乗った状態になり日常の使用には問題ない強度は得られると思います。この場合も棚受けを固定している木ねじが壁の梁又は骨組みにしっかりと突き刺さっているという状態であることが必要です。そのような場所に木ねじを打つことができない場合は、石膏ボ-ド用のアンカ-など適材適所の材料を使用した施工を心がけてください。

石膏ボ-ド用のアンカ-の画像も添付しておきます。参考にしてください。

・まとめ

今回の施工方法は、比較的簡単な施工方法だと思います。寸法を測り材料をホ-ムセンタ-で購入し、カットコ-ナ-で所定の寸法にカットしてもらい、棚受けを2か所(棚間口:500㎜まで)又は3か所(棚間口:500㎜~1200㎜)設置し木ねじで躯体の柱又は骨材にしっかりと固定します。あとは、棚板を乗せ棚受けと棚板を木ねじにて四隅4か所固定すれば完成です。

必要に応じて石膏ボ-ド用のアンカ-なども使用し安全且つ信頼度の高い施工を心がけてください。