コロナでどこにも行けない毎日、ただボーっと過ごすのももったいないので、趣味用品入れに、ミシンで袋を製作しようと用意を始めたが、作業台がないことに気づき急遽製作することにしました。
いつものように材料の残り具合の確認をしてから図面の製作に入ります。
サイズ:
・天板:1000x500x25㎜ 高さ:72cm
上記のような大きさの折畳机を製作します。
材料:
天板にはパイン集成材を使用します。脚部分は40×30㎜の垂木を使用します。
材料カット工程開始



天板と脚の部材をそれぞれ必要本数切り出します。
天板:1000×500×25㎜(パイン集成材)
脚部材:長さ×幅×厚み(米松垂木)
820㎜×40㎜×30㎜・・・2本
675㎜×40㎜×30㎜・・・4本
375㎜×40㎜×30㎜・・・2本
370㎜×40㎜×30㎜・・・6本
360㎜×40㎜×30㎜・・・2本
230㎜×40㎜×30㎜・・・1本
を切り出します。


脚部組み立て
脚部:垂木
675mm・・・4本 370㎜・・・6本使用します。左右分の材料です。
こちらの材料で写真のような枠構造の物を2つ製作します。

脚部の交差部は、木工用ボンドと木ネジで接合します。接合時、木ネジ使用前に下穴加工を行います。その際、まずφ10㎜の椎茸ビットで深さ10㎜程度の穴を接合部一か所につき2つ空けます。その穴の中心にφ2㎜の錐で木ネジの下穴を加工します。そうしてここに長さ50㎜のコースレットを打ち込みます。打ち込み終了後、埋木処理にて木ネジ使用箇所を目立たないように加工します。加工完了が下記の写真です。

背板部製作
次に折畳の脚部が接続する背板にあたる部分の製作に入ります。
部材(米松垂木40×30㎜):
820㎜・・・2本 375㎜・・・2本
230㎜・・・1本 360㎜・・・2本
それぞれ各部材間ペーパ-をかけ、磨いておきます。こちらも枠構造ですので、脚部製作時と同じように製作します。
完成が下記写真のような形に組みます。

脚部・背板部の接続
背板部と脚部2本が完了しましたので、この二つの部品を接合していきます。
接合には、丁番を使用します。片足に2つ合計4枚、使用します。
丁番取り付け部はノミで加工します。


丁番がつく穴が加工できました。この作業を合計4か所行います。深さをできるだけ均等になるように注意して加工します。


・一度確認のために、背板部と左右の脚を組み合わせてみて、折りたたみに支障がないかを確認します。写真の通り綺麗に収まります。

次に、丁番取り付け部に浅い溝加工をした部分に丁番を取り付け木ネジで固定します。
研磨工程でつるつるにします。
大体の加工は完了しましたので、各パ-ツをサンダ-で磨きます。番手は、180番→240番→400番で仕上げという感じです。
240番あたりで大分つるつる感は出ますが、400番でさらに磨きますと木そのものが艶やかになってきます。
また、各パーツの角は、トリマにてRが2分のボーズ面ビットで面取りをします。角が取れて、作品がより美しくなります。また、使用する人にとっても扱いやすい柔らかな感じに生まれ変わります。

組み立てから完成へ!
いよいよ大詰めとなりました。完成まであと一息です。
加工の終わった各パ-ツを丁番でつなぎ合わせ、折りたたみ机に変身させていきます。
天板に持ち運びの時に持ちやすいように持ち手の長穴加工をします。加工した感じはこんな感じ。


次に天板と脚部上部がいつも同じ場所に来るようにダボ穴とダボを加工しました。これで、机として使用時脚部が内側に入る心配もありません。
脚には、高さ調節と凸凹した床面でもがたつきがないようにアジャスタを取り付けました。
最後に折りたたみ時天板と脚部がパタパタしないように100均で購入した超強力磁石φ13㎜を脚部天板双方に取り付けピッタっとくっつくように加工しました。


完成しました!



完成しました。製作時間は、時間にして8時間ぐらいです。
製作工程内訳
大きさの検討と図面製作・・・1時間30分
部材カット・・・1時間
脚部組み立てと背板部組み立て・・・2時間
天板持ち手穴加工・・・30分
全体研磨にて磨き作業・・・1時間
部品組付け(金具取付)・・・1時間
完成前の各部の調整・・・1時間
大まかにこんな感じです。今回は、この作業を3日間に分散して行いました。
よって製作日数としては、3日間です。
まとめと感想
コロナで自宅にいることが増えDIYを始める方が増えたと先日ワイドショ-で言っていました。私と同じ趣味を持つ方々が増えるのは大歓迎です。
実際に自分で製作してみると、上手くいったり下手くそだったりと様々ですが、やってみたら想像していた以上に、誰にでもできるんだということを思われたんじゃないかと思います。
DIYも数をこなせばこなすほどプロの様な仕上がりに近づいていきます。焦らず楽しんで行きましょう。