「画期的木工テクニック集」を読んでみた!
今日は、木工のテクニックを教えてくれる本の紹介です。
「超画期的 木工テクニック集」 杉田 豊久さんの本です。
私が、まずこの本を購入したきっかけは、電動工具に頼らない昔からある道具、「のこぎり」「金槌」「かんな」「やすり」「のみ」といった手工具で作品を製作する技術の習得を目的にこの本を購入しました。
後程紹介しますが、この本で学ぶところは沢山ありました。まず、勉強になったのが、加工の際に使用する「冶具」の存在です。
道具を手足のように扱える技量がない方でもその不足分を補ってくれる存在が、「冶具」です。
繰り返し同じ作業をしたとき、再現性が無いと均一の加工品が出来ません。その、再現性をバックアップしてくれるのもが「冶具」です。
これより以下は、私がこの本から学んだ最も注目すべき点を順を追って紹介していきます。
本の構成
ここでは、今回紹介する「超画期的 木工テクニック集」の構成について紹介します。
本は、合計5つのチャプタ-と西洋カンナの詳細ガイドとインフォメ-ション及びコラムからなっています。
- Chapter1:本格木工に欠かせない主な道具・工具を揃える
- Chapter2:「切る」「削る」が簡単・正確・迅速にできるジグを製作する
- Chapter3:材と材を繋ぎ合わせる「継ぎ手」の基本を身につける
- Chapter4:さまざまな「継ぎ手」を使って生活小物を作る
- Chapter5 :木のぬくもりを生かして子供たちの遊具を作る
- もっと知りたい!西洋カンナ詳細ガイド
- Information:道具・工具・木材の入手先一覧
- Column:鋸刃の保護・小さなベンチフック・もう一つの「平留め削り台」お含み全9記事
上記の様な構成になっています。
私がこの本の中で興味深かったところ!
私が、最も興味深かったところは、やはり「冶具」の存在です。
加工を効率よく且つ正確に行うために「冶具」は、製作されます。私も、トリマ-加工時使用する冶具など自分で製作したりします。
なので「冶具」の利用価値は、安全な作業という面からも知っていて損はない知識であることは実感として持っています。
ですが、ここで紹介される「冶具」は、その工夫と着眼点がまさに目から鱗の物が多かったです。
この本のテ-マでもある、昔ながらの工具や道具を使用し電動工具を使用した加工精度に劣らない素晴らしい物を製作するといったことに特化している点が素晴らしいと感じました。
木工の基本である木材のカット(切断)ですが、初心者の頃は、角材一つ切るだけでもその切断面は、丈夫できれいな製作品を作るといった物からは程遠い切断面で、まずは真っすぐに切るこれすらできませんでした。
この本で紹介されているゴム磁石のシ-トを利用する冶具は、まさに基本の真っすぐに切断するという動作をサポ-トしその精度を飛躍的に高めてくれるまさに初心者にはうれしい補助器具として紹介されています。
私も実際、この本で紹介されている「冶具」を製作して使用してみました。
結果は、本の通り概ね良好な加工面を得ることが出来ました。
この冶具を使用すれば、電動工具の騒音が近所迷惑にならないか心配な住環境の方でも時間がかかることを理解し根気よく作業できれば、充実した木工ライフを実現できると思います。
私の住む住環境も騒音に多少気を付けないといけないので、どうしても加工が必要な時は、この本で紹介されています「冶具」のお世話になっています。
まとめ
木工において、綺麗に作品を製作することは、最終目標です。そこにたどり着く前にまずは、「安全に作業する」このことを無視して作業を続けることは、無謀であり恐ろしい事です。作品が、うまくできると次の加工方法とレベルアップをしていきます。この過程においても、まずは、「安全に作業ができる」このことを忘れないように進めて行きたいものです。
この本で紹介されている数々の冶具は、この「安全な作業を精度よく正確にする」ために思考されたものです。
こうした先人の知恵を拝借しつつ、自分の製作物に特化した冶具を皆さんも製作してみてください。
最後になりますが、「安全に作業ができる」これは、危険な刃物や電動工具を使用する「木工」にとって常に意識したい考えです。