自分で出来た!蜜蠟ワックスの作り方
蜜蠟ワックスは、天然由来の材料から作られる安全で使いやすいワックスです。
お子さんが、まだ小さく又は赤ちゃんというご家庭には、もってこいのワックスです。
赤ちゃんは、触れる物を口に運びますよね。机の脚やテ-ブルの角などをしゃぶったりすることもあるかと思います。
子供の口に入るかもしれない物を人体に有害な物を含んだ塗料で塗装をするのはちょっと怖いですよね。
私は、趣味で木工を行います。机や本棚なども製作します。
製作したものは、表面を塗装して綺麗にしたいのですが、子供がまだ小さかったので良い塗料は無いか探していたところ、蜜蠟ワックスを知りました。
食べ物ではありませんが、最悪食べてしまっても何も問題ありません。人畜無害です。
お部屋の空気を汚すこともありません。
蜜蠟ワックスを塗布した木製製品は、艶も出ますし、水もはじきます。
私の製作品は、ほとんど仕上げは蜜蠟ワックスか荏油です。荏油も天然の油です。荏胡麻から得られる油で古くから木製製品の艶出しや表面保護の塗料として使われてきたものです。
蜜蠟ワックスはどこで手に入るの?
蜜蠟ワックスは、大型ホ-ムセンタ-のワックスコ-ナ-又は塗料コ-ナ-に置かれています。
いろんなパッケ-ジの物が売られていると思います。
注目はその価格です。結構、高級な価格がついています。
無垢のフロ-リングのご家庭もあると思いますが、8畳~10畳のお部屋を蜜蠟ワックスで艶出しするとまあまあな費用になるかと思います。
要するに1g当たりの単価が高いんです。自然由来で安心な塗料だとわかっても費用の面で検討してもらえないこともあると思います。
参考価格:1000ml入り7480円 300ml入り3581円 100ml入り880円(アマゾンにて)
ネット通販アマゾンにて上記の価格です。近くのホ-ムセンタ-ならもう少し同じ商品でも高いかもしれませんね。
また、市販の物は、蜜蠟を希釈している油に菜種油を使用していることが多く、荏油の様な塗油を使用しているものは少ないです。
ならば、自分で作れば単価の面も材料の面も両方クリア-出来ないかと思い計算してみました。
蜜蠟1kg=3680円 荏油1ℓ=4976円です。蜜蠟の比重は0.93~0.97です。ほぼ1なので1kgで大体1054mlぐらいです。なので、荏油と同じ1ℓとします。
この材料を全量使用で蜜蠟:荏油=1:1のワックスを製作したとすると、2ℓのワックスが出来ます。1ℓ当たり=4328円です。
市販品は、蜜蠟の割合が10%程度です。こちらは50%で油は荏油を使用、市販品は安価な菜種油使用。
中身の内容をここまで高級にしても1lあたりで3000円程度の差になりました。かなりお得です。
因みに、使いやすさを考えると蜜蠟の混合割合は、10%~20%当たりが使いやすいです。あまり蜜蠟の割合を多くするとワックスが固くなり塗布し難くなります。
さあ!自分で蜜蠟ワックスを作ってみよう!
では、実際に自分で蜜蠟ワックスを作ってみましょう。
用意する物
耐熱用のタッパ(作る分量に合わせて大きさ個数を調整してください)
片手鍋(100均で販売しているような物で大丈夫。沢山作る場合は、鍋の大きさに注意。)
蜜蠟(200ml)
油(今回は、荏油800ml)
蜜蠟:荏油=1:4 蜜蠟20%のワックスを作ります。やや硬めのワックス。
お好みで添加:ひのき油・各種アロマオイル・ヒバ油(香りを楽しむために入れますが、相性があります。ひのき油とヒバ油は相性良いです。)
作り方:
①片手鍋に荏油を全量(800ml)入れてガスコンロで温めます。
②油が少し温まってきたら蜜蠟を全量(200ml)入れてよくかき混ぜます。火は弱火で十分です。あまりガンガンに温める必要はありません。蜜蠟が解ければOKです。
余り油温を上げ過ぎると油の酸化を早めますので100℃ちょっとで弱火にして120℃ぐらいで火を一度止めましょう。
③しばらくすると蜜蠟が全て溶けて油の一部の様になります。この状態で良くかき混ぜます。余熱で攪拌してください。この時に、ヒバ油やひのき油などの芳香のする油を入れてよく攪拌してください。
メモ:ヒバ油は、殺菌効果もありカビなども防いでくれます。また、害虫も寄り付きません。害虫の忌避剤としても効果があります。
④油の温度が冷めないうちに用意したタッパに注ぎます。余りに熱い物は、容器が変形する恐れがあるので温度に注意してください。そのまま、冷えて固形になるまで放置します。
⑤固形になったらアルミ箔を表面と同寸法に切りそのまま表面に空気が入らないように貼り付けます。
⑥完成です。簡単でしょう。
*注:アルミ箔を貼る訳:蜜蠟ワックスに使用する油は、乾性油です。空気に触れていると膜を形成するので次回使用するとき表面が硬化してしまいます。それを防ぐ意味でアルミ箔を貼り付けます。ラップでも同じ効果が期待できます。
まとめ
さあ、どうでしたか?
天然由来の安心塗料で屋内木製品は、ピカピカにメンテナンスできますね。また、自分で材料を手配すれば比較的簡単に蜜蠟ワックスを作ることもできます。油に入れて温めながらまぜっるだけ。簡単ですね。ワックスの硬さや塗りやすさは、蜜蠟と油の混合割合でお好みで調節可能です。
後は、火傷に注意し型に流し込んで、冷えるのを待ち表面にラップかアルミ箔を空気が入らないように貼るだけ。
これなら、各ご家庭でも自作できますよね。費用対効果は、自作が「コスパ良くない!」ですね。