DIY木工!黒檀の筆箱、ピカピカ漆仕上げだ!

 

筆箱を製作したよ。高級材の黒檀を使用。ただし、この材料材木問屋のごみ箱から頂いたまさに無料材料。(ゴミです。)

流石に無料材料だけあってガタガタだが、勿体ないので拾ってきた。

皆さんの近所にも、もしかすると材木屋さんが何件かあるかもしれませんが、くれぐれもゴミ捨て場に捨てられている木材でも無断で拾ってくるのはNGですからね。

私は、一応旦那さんに声掛けして逐一了解を得ています。たまには、お金を出して正規品を買います。こうしてお付き合いをしていると何かとお得なこともあります。皆さん、何かするときは、お店を決めた方がいいですよ。顔なじみになるとお得なこともあります。

それはさておき、頂いた材料使えるように下準備します。以下、今回の工作手順です。

 

黒檀筆箱作り

・材料調整工程

1)毛羽だった板目を整える。まず、自動カンナにてプレ-ナ-(鉋掛け)を通します。

この時に注意点、板には繊維の方向という向きがあります。逆さに通すと板面が余計にガサガサ、毟った様になります。その場合は、反対向きから通してください。綺麗になると思います。

2)使えそうな部分を見分けて、必要な材料をとる・・・板取

・組み立て工程

3)必要材料がそろったら、組み立てに入ります。今回は、板があまりにも硬いので、突き付けでボンドによる接合でいきます。

腕に覚え有の方は、やとい実(サネ)接合も良いですね。

4)形状が組上りボンドも乾燥すれば、やすり掛け(ペ-パ―掛け)を行い、わずかな目違い(板の段差)も無いようにツルツルになるまで磨きます。

5)形状がある程度整いましたら、上蓋をかぶせてみて、きつくないか調整を行います。

・塗装工程

6)ここまでくれば、あと一息です。今度は、塗装工程に入ります。今回は、釣り道具店に売られている合成漆を使用します。色は、杢目が活きるように本透明を使用します。

漆は、一度に濃いものをべた塗するのではなく、比較的薄めに専用溶剤で薄めたものを使用し、幾重にも塗り重ねていきます。私は、漆を使うときは、平均8回~10回同じ作業を繰り返し塗り重ねます。

では、漆を塗るときの手順です。漆に限らず、塗装表面を平滑に綺麗な塗装面を作るには、母材の表面の磨き具合が全てになります。今一度、指先で全体を撫でて少しでもざらつきや、違和感のある部分は再度、600番ぐらいの紙やすりで磨きます。そして私は、800番の紙やすりで全体をさらに磨いて、最終1000番で全体を磨いてボロ布で削りカスを拭い塗り始めます。

初めの塗りは、専用溶剤で薄くのばした漆を塗ります。そうすることで杢目の内側までしみこみ丈夫な塗膜になります。塗り終わったら、乾燥させます。約1日乾燥させます。二回目の塗りは、塗る前に、表面を耐水ペ-パ1000番で水をつけながら磨きます。表面の水気がなくなるまで乾燥させたのち二回目の塗りに入ります。

塗りが終われば、また1日~2日乾燥させます。漆は、速乾性のラッカ―塗料と違い乾燥に時間を要します。なかなか作業が進みません。

こんな、めんどくさい作業を今回は、計10回行いました。最後は、どのへんで自己満足するかの世界です。塗れば塗るほど艶は増し光沢に深みが出ます。

ラッカ-のクリア-とは違います。そうして、完成したのがこれです。

因みに、外側は、母材を指先で判別不能なくらいツルツルに磨き込んで塗装しましたが、内側は、少し妥協してしまいわずかなへこみとざらつきがあったようです。表面がぼこぼこしています。漆で埋めて平滑にするというのには限界があります。

こんな風になりますので、良いモノを作るなら妥協は禁物ですね。

合成漆と本漆の違い

合成漆は、本漆に比べて取り扱いが比較的楽です。かぶれもそんなにひどくはありませんが、注意は必要です。合成漆と本漆の決定的な違いは、乾燥の工程です。本漆は、乾燥時空気中の水分を吸収しながら乾燥しますが、合成漆は、本漆ほどめんどくさく無いです。本漆は、室に入れて湿度を高めに保つ必要がありますが、合成漆はその必要はありません。風通しの良い比較的埃の少ないところで乾燥させればOKです。

自分の作ったものを使用し自作の家具や備品に囲まれて生活するのも比較的楽しいです。ここに、第三者が入ってくると新たな展開もあってさらに楽しくなるんでしょうね。

では、今回はここまでとします。また、明日!