DIY木工でハンガ-ラックを製作

 

今日は、DIY木工で「ハンガ-ラック」を製作します。服を吊っておくのと洗濯物をちょっとかけておくために製作します。

今回は、比較的どこにでもあるようなデザインで車輪以外すべて木材で製作します。

製作手順

1:簡単なイメ-ジ図を書き、各部の寸法を決める。

2:材料を図面より指定された寸法に切断する

3:各パ-ツにペパ-(240番)をかける。表面のざらつきを取る

4:面取り加工・穴あけ加工を所定の場所に施す

5:各パ-ツが整ったので、組み立てる

6:組みあがった製品に荏油を塗布し磨く

7:完成

このような手順で製作したいと思います。工期は、1日の予定です。

では、さっそく取り掛かっていきましょう。

1:簡単なイメ-ジ図・図面製作

初めは、上記の様な極めてラフなイラストを描き、そこから形や機能を修正していきます。

今回は、上着やジャケットを掛けておくのに使用したいと妻が言っていたので、あまりかさばらず、かつそこそこ見栄えも良くすっきりとシンプルな感じで製作しました。いたってシンプルです。

イメ-ジ画が出来たら、寸法を決めて図面・寸法図作ります。

図面・寸法図は、こんな感じです。

2:材料を図面より指定された寸法に切断する

先ほど作った図面より材料のカット寸法を出して、カットします。スライド丸鋸で切断加工を行います。

回転工具は、危険な工具なので、使用時は、軍手や手袋類は、外して素手で作業します。巻き込まれ防止です。衛生用品の薄ゴム手程度なら装着していても問題ないかと思います。アレ直ぐ破れますから。基本は、素手で作業です。

 

切出した材料です。この後、Φ32㎜とΦ24㎜とΦ20㎜のタモ丸棒を図面寸法にて切断しました。

 

3:各パ-ツにペパ-(240番)をかける。表面のざらつきを取る

先ほど切出した材料をここで一度サンダ-にてペ-パ-がけします。組み立ててからでは、接合部の内側に角や裏側など磨きにくくなるので、組み立て前にすべてサンダ-にてペ-パ-掛けします。

番手は、180番で荒仕上・240番で仕上げ・320番で本仕上げという順で加工します。

ペ-パ-を掛けるときは、必ず防塵マスクを着用しましょう。ペ-パ-掛けで飛び散る粉塵は、顕微鏡でみると結構イガイガだったりします。そんな、異物を吸い込めば咳が止まらなくなったり、肺を傷めたりします。健康的に作業するなら、防塵マスクを着用しましょう。

4:面取り加工・穴あけ加工を所定の場所に施す

まず、穴あけ加工する面に印をつけます。今回、穴加工は、Φ32㎜・Φ24㎜・Φ20㎜の3種類の穴加工を行います。

上記は、Φ32㎜用フォ-スナ-ビットです。これと同じビットで24㎜と20㎜も加工します。

このビットを使用するのは、留め穴加工の場合、加工がしやすいです。貫通穴の場合なら「ショ-トビット」も良いのですが、深さ10㎜とか12㎜といった指定がある場合には、フォ-スナ-ビットでないと加工が難しいです。

という事で、穴加工を行いました。こんな感じ。

次に、トリマにて各角を面取りします。今回は、2分(半径6㎜)のボ-ズ面ビットを使用します。

面取り後はこうなりました。

 

小さい穴は、Φ10㎜椎茸ビットで加工したものです。ここから、丸棒へ木ねじを打ちます。固定後、Φ10㎜のヒノキ丸棒にて穴を埋めて綺麗にします。

5:各パ-ツが整ったので、組み立てる

ここからは、組み立てと仕上げ作業になります。

穴と丸棒が、ジャストなサイズなので丸棒の切断面の角をノミで少し削り接合しやすく加工します。

穴に、木工用ボンドを塗り、丸棒の向きを確認しながらゴムハンマ-で叩き込みます。

その後、裏側のΦ10㎜の穴側からコ-スレットを打ち込みます。この時、先に下穴加工を必ずしてください。下穴加工せずに直接打ち込むと、最悪、丸棒が割れてクラックが入ります。これは、材料交換やり直しですね。

所定の位置にパ-ツの接合が終了したら、Φ10㎜のヒノキ丸棒にて穴を埋めていきます。

こうして、形状が完成しました。

6:組みあがった製品に荏油を塗布し磨く

ここからは、製品表面を手で撫でてみて、ザラザラする部分を320番のペ-パ-で擦り、表面を滑らかにします。

一通り表面を磨きましたら、綺麗なボロ雑巾で表面の木くずを拭き取ります。乾拭きです。

では、いよいよ荏油を塗布していきます。

綺麗な布に少量をつけ出来るだけ薄く刷り込みます。作業上、ベタベタに塗布してしまった場合は、同じく乾拭きで製品表面に浮いている油を拭き取ってください。

油が浮いた状況のまま放置するとネチャネチャになり、仕上がりが残念な状況になります。

油は、塗り過ぎず均一に伸ばし、余分な油は乾拭きで刷り込むように拭き取ってください。

こうして完成したのが、こんな感じです。

木目が際立ち油が落ち着いて乾くと、しっとりとしているのにスベスベという感じに表面が仕上がります。

乾燥は、1日~2日ぐらい途中、乾いた布で刷り込むようにしごきながら拭くと艶が増してきます。

塗料とは違った美しさがあり私は、もっぱら荏油又は亜麻仁油仕上げです。

天然素材なので、小さなお子さんがいるご家庭にはおすすめです。舐めても大丈夫です。お部屋の空気も汚しません。

注意点が一つあります。使用後の油がついた布は、使用後水に濡らしてビニール袋に入れ、空気を抜いて口を結びゴミ箱に入れてください。

そのまま、放置しますと酸化熱よる自然発火の恐れがありますのでご注意ください。