勉強机の御供!本棚製作!実践編
こんにちは、ここからは、机上で計画を立てた組み立て計画を実際に行っていきます。
今回は、簡単な本棚なので精密な図面の作成は、行わず寸法と概略図のみで組み立てを行います。
さあ!製作開始
さあ!製作開始です。上記は、今回の本棚の材料と玄関先のクロ-ゼットの材料です。
まずは、寸法に1820×910×24㎜の杉集成材をカットします。この作業は、今から3週間前に完了しています。
杉集成材は、若干未乾燥気味なので少し大きめにカットして3週間ぐらい直射日光の当たらない風通しの良いと所に桟木を挟んで乾燥させます。
上記の写真は、3週間以上前にカットした材料です。なので乾燥は、少しは進んでいます。
水分を含んでいる木材は、触ればわかります。ジメッとほんのり水気を感じます。今回は、この暑さの中ク-ラ-の室外機の熱風前に置いていたのでカラカラです。前より板が軽くなっています。寸法でも3㎜ぐらい縮んでいます。乾燥時反りや捻りが出るので万力で固定しています。表面の水気は無くなりカラッとしています。
製作手順です
1:各部の寸法を決めラフなデザイン画を製作する。
2:ラフなデザイン画より製作に必要な寸法を出し図面を製作します
3:図面をもとに材料のカット図を製作
4:各部の部品を切り出す
上記の二枚の写真は、1~4までを行ったものです。
5:切り出した材料の研磨と面取り
研磨は、ランダムサンダ-を使用し#180~#240で研磨します。
6:仕口の加工
今回は、ホゾとホゾ穴による組付けは行わず、突き付けで木工用ボンドとコ-スレットによる接合です。
よって、切り口の90度が命です。直角がきっちり出ていると吸い付くようにつきます。継ぎ目がわからないくらいです。
まずは、はしご状の物を2枚左右1枚づつを製作し、棚板がつくところにトリマ-で大入れ加工をします。溝深さは、3㎜です。
同時に、コ-スレットを打ち込む下穴の加工も行います。こうすると組み立て時スム-ズに作業が進みます。
7:組付け作業(組み立て工程)
ここでは、工程6で組んだハシゴに棚板を組み付け本の落下防止の背板を取り付け本棚の全景を製作します。
上記は、棚板と落下防止の丸棒を所定の位置に取り付け万力で固定中です。
この時に足裏にアジャスタ-を取り付けます。アジャスタ-は、足裏中央にΦ9.0の穴を深さ50㎜あけ、アジャスタ-の台座金具を打ち込みます。そこにアジャスタ-のネジ部が入ります。写真の白い丸い物がアジャスタ-です。
こちらは、棚板背面に取り付ける背板です。こちらにも、棚板厚みと同寸法の溝24㎜を深さ3㎜で端から端まで彫っています。
同時に、コ-スレット打ち込み用の下穴を開けておきます。
形は、これで完成です。
8:仕上げ
この工程は、表面を再度ランダムサンダ-#400で全体を磨きます。#400で磨くと手触りが半端ないぐらいスベスベになり、タオル地の布でこするとそれだけで艶が出ます。
9:塗装工程
今回も、塗油(荏油を使用)し艶と表面保護を施します。独自にヒバ油をブレンドして使用します。
まずは、塗る前の板の状況がこんな感じです。#400で研磨して木くずを布で拭き取った状態です。
塗油を塗布した状態です。↓
少し油が浮いていますが、杢目が際立ち艶が出ていい感じになります。
この後、ひたすら乾拭きで余分な油分を拭き取ります。それと同時に刷り込むように拭き磨きます。
完成です。今日は、非常なまでの酷暑の中、製作となりました。水分補給と塩分補給をこまめに行い熱中症にはなりませんでした。
設置状況は、こんな感じです。では、本日はここで失礼します。