ロフトベット製作!(原寸大)その②

今回は、前回に引き続き加工製作をしていきます。

今回は、スノコ2枚を製作し、各パ-ツを繋ぐネジの取り付け部の加工をしていきます。ここまでくれば、仮組みが可能になり不具合個所を探す意味で組み立ててみます。

今回の加工の注意点は、ネジ取り付けの下穴加工の位置決め精度です。穴がずれると各パ-ツの接続にもズレが生じ組み立てた際にガタガタユラユラと建付けが悪くなります。

ここからがしっかりとした製作品が出来るかどうかの正念場になります。では、張り切ってやっていきましょう!

スノコの製作

スノコは、ほとんど同じ寸法ですが、全くの対称ではなく向きがあります。向きがある分、嵌め間違いはありませんが、組み立ての際注意しないと同じものを2枚作ってしまい、嵌らないといったことになるので組み立て時は、左右前後の向きに注意が必要です。

図面はこんな感じです。

スノコのフレ-ムはこんな感じです。フレ-ムの組み立ては、木工用ボンドと長さ65㎜のコ-スレッドを使用します。

これに、板を貼るとこんな感じになります。(図の青色部)

スノコの板と板の隙間は、厚み24㎜の板をスペ-サ-として利用します。隙間は、板が10枚なので9か所になります。最後の9か所目は、全体の帳尻合わせで6㎜狭く取り付けます。

材料は、松の垂木とホワイトウッドの間柱です。接合は、長さ40㎜のコ-スレットを使用します。

完成した物は、非常に重く、フォ-クリフトで荷物を運ぶ際に使用するパレットのような感じです。非常に頑丈です。

最後に、ランダムサンダ-で磨きます。初めは、#180で磨き、仕上げは#240で再度磨きます。ツルツルスベスベです。

ジョイント部品の取り付け加工

いよいよ最終工程に入ってきました。これまでの部品と部品をつなげるジョイント金具を取り付けていきます。

ここでの注意点は、鬼目ナットの取り付け用の下穴を垂直に且つ必要な深さの穴を正確に開けることです。また、ボルトを通す貫通穴は、同じく垂直で傾きがない様に精度よく穴加工することです。寸分たがわず加工できればいいのですが、貫通穴に関しては、使用ボルトの経より2㎜大きい下穴を開けます。組み立て時多少の融通が利きます。鬼目ナットの取り付け穴は、鬼目ナットのパッケ-ジに記載の推奨下穴系Φ11.5で加工します。今回使用するサイズは、M8サイズです。

ではまず鬼目ナット使用箇所の加工について進めて行きます。

M8×20㎜の鬼目ナットは、サイドフレ-ムに8か所あり、左右で16か所下穴をあけます。ヘッドボ-ドとフッドボ-ドには、8か所2枚で16か所加工します。

横方向の梁2本にも端面に鬼目ナットを埋め込み、ヘッドボ-ドとフッドボ-ドと接合します。合計で8個鬼目ナットを使用します。

最後に、サイドフレ-ム中央で左右を繋ぐ梁端面にも2か所鬼目ナットを使用し両サイドのフレ-ムを接合し、同時にスノコがこの梁に乗ります。

合計で、16+16+8+2=42か所鬼目ナットを使用します。

ここで、鬼目ナットとはこんなものです。

(左側)M8×13㎜(右側)M8×20です。

こちらが、M8×20mm(右側)のねじ込みタイプです。六角レンチで締め込みます。サイズは、各種ありますが、ホ-ムセンタ-には、M3~M12ぐらいまでの物が置かれています。長さは、13㎜と20㎜程度の物が、用意されていると思います。それ以外の物は、ネットで探すなどして手配してください。

これは、M6×13㎜の打ち込みタイプです。このタイプも、ホ-ムセンタ-には上記のねじ込みタイプ同様のサイズの物が置かれていると思います。

どちらも、ネジを利用する際に木材に穴を開けて取り付けます。使用箇所は、同じではありません。図をご覧ください。

打ち込み式が前者、ねじ込み式が後者になります。

打ち込み式は、段付き穴を加工し打ち込み鬼目ナットを打ち込んだ反対側からネジで引っ張り接合する場合は、その目的を果たしますが、打ち込んだ側から引っ張るような形で接合すると、引っ張り強さによっては抜けてしまい、強固な接合はできません。

その一方、後者のねじ込み式は、鬼目ナット外側の側面が木ねじの様になっていて木材に食い込むように取り付けます。よって、ねじ込み方向から引っ張られた時も抜けることなく強固なジョイントが可能になります。強く引っ張る場合は、推奨下穴の経範囲の小さい方に合わせると非常に強固な接合が可能です。

次に、ねじ込み式の取り付けの際に注意したいのが、ネジが傾いて取り付けないように注意することが必要です。

ごくわずかでも傾くと、ネジを打ち込む際、ネジの食いつきが悪くなります。最悪は、ネジが入らない場合もあります。取り付けの際は、正確にあけられた下穴に対して垂直に真っすぐにねじ込んでください。

今回も下穴加工には、ドリルスタンドを使用します。

今回の製作工程で一番気を遣う工程です。慎重に行いたいと思います。

組み立て(仮組)・・・各パ-ツの接合と不具合個所の確認

一通り加工も終了し一度、組み立ててみます。

そうして、完成したロフトベットがこちらです。

表面は、荏油を塗布し乾拭きで磨いています。

スノコ部分は、布団の湿気の吸収を妨げないように、表面に塗油は塗布していません。

その代わりに、防虫・防ダニ効果を期待して、スノコ取り付けネジ穴にヒバ油を数滴ずつ投与してみました。

ヒバのいい香りが部屋に充満しています。

この後床下に本棚と照明を取り付け学習スペ-スに加工します。

スノコを床下から見上げると、こんな感じです

実際に布団を敷いてみました。

両サイドのサイドフレ-ムが、若干低いので後日、パ-ツを追加加工し嵩増しします。

組んでみた感じは、ガッチリと組みあがりました。私が乗ってもびくともしませんでした。因みに、私の体重は、82Kgです。

一先ず主な形状は完成しました。残りの加工は、床下部の改装とヘッドボ-ド側に宮を製作し、両サイドフレ-ムの高さを高くする手直しが残っています。

ベッドの宮は、間接照明とコンセントの差込口を2つ取り付ける予定です。

では、今回はこの辺で次回さぎょうが進展しましたら報告いたします。